TOPへ 灼眼のメニューへ



07:10:22

「やっぱり何処からどう見ても・・・」
「綺麗な紅葉ですね。」
「そーでーすねー!」

そんな訳で、やって来ました第三回。『灼眼のシャナⅡ~ツンデレビュー~』のお時間です。
10月も半ばが過ぎて秋そぞろ。最近ではちょっと肌寒い日なども増えて、
めっきり紅葉の季節となってきましたが、皆さんは如何お過ごしでしょうか?
僕は、一足早く冬へと突入したサイトの訪問者数と拍手の前に、心が寒くて死にそうです。
紅葉に例えるなら、葉が散る以前に樹が枯れたような状態です。
なので、差し込んで下さい。お願いですから差し込んで下さい。
枯れ木に接木を差し込むように拍手にクリックを差し込んで下さい!どうでもいいですね。
という訳で、いい加減内容に入らないと怒られそうな気がするので、早速行こうと思います。



「ひゃっはー!
一話から出てる割にほとんどセリフが無かったが、
三話目にしてようやくマトモに喋ることが――」


「近衛史菜です。
皆さん、宜しくお願いします。」


前回の悔しさをバネに、三話冒頭の<前回のあらすじ>で喋ろうとしたシュドナイさんだったが、
前回の際にマトモに喋ってないのに前回のあらすじで喋れる訳もなく、
っというか、そもそもこのレビューには前回のあらすじなどは存在せず、
そのためその出番は早々にカットされてしまうのだった。
しかも、前回のラストにて登場した萌えっ娘幼女転校生、近衛史菜(コノエフミナ)さんに、
その立場を奪われる形となってしまったため、
シュドナイさんのへたれっぷりは更に増すことになるのであった…。


「――なっ!?」

「アイツ・・・ッ!」

そんな近衛さんの様子を見て驚愕の表情を浮かべる二人。
シュドナイさんがアホだったことは取り敢えず他所に置き、
初登場キャラのくせにシュドナイさんの出番を奪うなんて…シュドナイさんの出番を奪うなんて…
――っと、これっぽっちも目上を立てる気の無い近衛さんに愕然としますが、
その最後に、小声で
「ねぇ、ところでシュドナイさんて誰だっけ?」
っと、付け加えてしまったため、音声さんがうっかり拾ってしまったその言葉を聞き、
シュドナイさんは、そっと枕を涙で濡らしたのであった…。


「なんという幼女!萌え~☆」

しかし、実際にはシュドナイさんの事などアウト・オブ・眼中だった悠二。
その視線は謎のロリっ娘転校生に釘付け状態であり、
まるで仲良しフェスティバルのしゅごキャラ!イベントに吸い寄せられた大きなお友達のように、
その視線は虚ろなまま、席を立ち、
まるでゾンビのようにフラフラと近衛さんに近づいてゆくのであった。


「――封絶っ!」

「お前殺す!絶対殺すっ!!超殺すっ!!!」

しかし、そんな悠二の態度にイラッときてしまったシャナさん。
徐に立ち上がって封絶を張ったかと思うと、
贄殿遮那を引っ張り出してその手が白くなるほどに握り締め、そして、
悠二を誑かす奴は許さない!――っと、殺意全開で近衛さんに襲い掛かるのであった。


「ダ、ダメだよシャナ!そんなことしちゃダメだ!
ぼくはシャナにそんなことはして欲しくない!」

「悠二・・そんなに私のことを想って・・・」
「漫画やアニメなら兎も角、リアルの萌えっ娘幼女は貴重なんだよ!」
「おのれぇぇぇぇぇっ!!!」

しかし、そんなシャナさんを前に必死で止めに入る悠二。
後ろにいる吉田さんの表情からも分かる通り、むしろ盛大に逆効果です。
吉田さんは「やっちゃえよ!」とか思ってます。
しかし、シャナさんが封絶を張った理由は他にもありました。
それは転校生の近衛さんが、第一期で活躍した紅世の王、ヘカテーさんにそっくりだったからなのです。


第一期で活躍してたヘカテーさんの図。

ヘカテーさんの下に組み敷かれているのが男だったとか、
このときのヘカテーさんのセリフが「はぁぁぁああぁぁぁああんっ!」だったとか、
そーいうのは各自でご確認下さい。
ちなみに、そんな感じの画像とか萌えられそうな画像とかエロスな感じの画像とかなら、
このレビューのメニューで更新ボタンを連打すればいつか見れると思うので、
そっちの方で探してみるのも良いかもしれませんね。



「・・・・・。」

紅世の徒ならば封絶の中でも動ける。つまり、もし動けたら近衛史菜=ヘカテーだ!
そう思って正体を確かめようとしたシャナさんだったのですが、
結局近衛さんは封絶の中では動けなくなってしまい、
それを見たアラストールも、ここまで完璧に人に化けられる可能性は低い…。と言ったため、
取り敢えずシャナさんは封絶を解き、普段の生活の中で近衛さんの正体を探ることにしたのであった。


てくてくてく・・・ピタッ。
「近衛~?お前の席は一番後ろだぞー?」
「でも・・ここが、良いんです。」
「うんうん、そうだな!よーし菅野~?代ってやれー!」
「ちょ、先生?!」


(わざと悠二の隣に・・っ!)ビキッ!

ドサドサドサッ!
「あっ!・・近衛さん、大丈夫?」
「あ、はい。どうもありがとうございます。」
「これは?」「爺やが机に敷くようにって。」
「そ、そうなんだ?」「はい。」
「・・・・・。」「・・・・・。」
「あ、あの、えっと・・・し、敷く?」
「お願いします。」

(悠二に近づくためにわざと・・?)ビキッ!


「えへへ・・。」

ビキッ!ビキッ!

そして発生する様々な学園イベント。
近衛さんがわざとやっているのかどうかは判りませんが、
どう見ても露骨にしか見えない好感度獲得作戦と鳴り響く好感度UP音を前に、
既にシャナさんは彼女がヘカテーさんであると確定させつつあります。
確定すればお咎めなく彼女を葬ることが出来るからです。
恋のライバルは居ないに越したことはありません。



「はい、腕上げて~!」

「む~!む~!」

スポンッ!「ぷはぁ!」
「はい、よくできましたぁ~!」


そして今度は視聴者に対して行われる好感度UP作戦。
一人では体操着を着ることが出来なかったため、緒方さんに手伝ってもらってようやく着ることができました。
百戦錬磨の視聴者の方々ならどこで好感度を狙っているのかは既にお気付きだと思いますが、
上の「む~!む~!」の画像が、何者かに後ろから上手に腕を摑まれ、
そして口と鼻に薬品を染み込ませた布を宛がわれた状態。
という風に妄想すれば、
その後の展開を妄想して、間違いなく視聴者の好感度はうなぎ上りです。
今後もしかしたら本当にそういうシーンがあるかも…?というあり得ない期待も含めて、うなぎ上りです。


ボイ~ン!

「やぁんっ!」

「あっ、あっ、だめ!やめて!」

そんな近衛さんに対し、そういうアピールなら私の方が上よ!
とでも言わんばかりに対抗しだす吉田さん。
さすが前作でも乳要員として活躍しただけあって、その力は計り知れません。
恐らく、今回ではそれに微エロも加えて活躍してくれるのは間違いないでしょう。
この時点で視聴者の半分以上が吉田さん寄りのグループとなりました。


「吉田和美まで!?」

そんな状況にちょっと焦りだすシャナさん。
このままじゃダメ。このままじゃ悠二が悪い虫に取られちゃう。
このままじゃ灼眼のシャナⅡツンデレビューが灼眼の吉田Ⅱボインレビューに変えられちゃう!
――なんてことを思い、自分も悠二に、そして視聴者に対し、精一杯アピールしようと頑張るのであった。


「シャイィィィィィィン・・・・」

「スパァァァァァァクゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!」

ギュインッ!ギュインッ!!

ズダーーーンッ!!!

ちょっと間違えたアピールの方法…。


「結局、正体は分からなかったね。
やっぱり近衛さんはただの天然系萌え幼女なn・・」

「でもダメ。確証を得られるまでは安心できない。」
「・・・そうだね。」

――その日の放課後。
結局、一日中監視してもその正体は分からず、
マージョリーさんに頼んで自在法で調べてもらっても分からず、
分かったのは彼女の凄まじい天然ぶりだけでした。
お昼の御飯を運ばれてくるまで待つとか、どっかのエロゲにでもありそうな感じの天然ぶりです。
小倉優子もビックリです。


ゴォォォォォッ!!

そんな近衛さんに対し、どうしても彼女=ヘカテーさんであると決め付けたいシャナさん。
あの近衛史菜とかいう女、邪魔!ロリだとかロリだとかロリだとか、ロリって言うのが何なのかは分からないけど、
兎に角、このまま放っておいたらダメな気が、凄く危険な気がする!何としてもアイツが隠してるヘカテーである証拠を掴まなきゃ!
――っと、溢れるイライラを炎に変えて、その身から存在の力を滾らせると、
悠二に自分の鞄を預け、一路、近衛さんをストーキングするために夕陽に向かって走り出すのであった。


「あなたの~後ろか~ら~♪」
「コッソリ~付い~てゆ~く~♪」

「殺すよ~な♪」
「視線で~♪」
「「つ・ら・抜いて~♪」」




コツ・・・コツ・・・

そして、二番まで歌い終わる頃には寄り道をしていた近衛さんにまで追いつき、
確たる証拠も無いままに遂に行動に移してしまったシャナさん。
その唇の端をクイッと上げて歪んだ笑みを浮かべると、


「人気も無いし、殺るにはちょうどいい場所ね。」

――なんて、物騒な言葉を口に出し、


「え?貴女も鳥さんに御飯をあげるんですか?」

などと、イマイチ状況を理解していない近衛さんに向かって歩き出し、
そして現場を目撃されないように周囲に封絶を張るのであった。
――と、そんな時。今にもシャナさんが近衛さんに襲い掛かろうとしていると、
突如としてその場にとある人物が出現し、


「HYAーーHAーーーー!!!!!!」

「HEY!HEY!見つけたゼ!フレイムヘイズをYO!HAーー!」

その場の張り詰めた空気が一瞬で台無しとなるのであった。
シャナさんもちょっと毒気を抜かれています。


「HEY!ユー!其処のGIRL!
お名前おなまえオナマエを~、俺の~名前はカシャですHEY!」


しかし構わずに自己紹介を始めてしまうラッパー。
空気を読んでないという意味でもウザイですが、
人に名前を聞いたくせに自分の名前を先に名乗ってそのまま自己完結しちゃってる辺りも、かなりウザイです。



「ふん!どうでもいいけど、アンタの名前、
まったく全然これっぽっちも死ぬほど聞いたことが無いわ。」


そんなラッパーに対し、意地悪な笑みを浮かべて間違いなく傷付くであろう嫌味を言うシャナさん。
自信満々に名乗った直後にこんなことを言われたら、僕ならその場で泣き出します。
そしてそんなシャナさんの言葉に対し、追い打ちとばかりにアラストールも便乗します。


「SO!SO!その通り!
お前は一体DAREなのサ!?全く知らないナ!HAーー!」


あっ、口調がうつった――。


「はぁぁっ!」ズバンッ!

ズダーーーン・・・ッ!!!

しかし、そんなアラストールは他所に置き、全く挫けない意外に精神的にタフだったラッパー。
へい!SO!俺は爽!そいつぁアイスだZE!BANIRA――!
などと意味不明なことを繰り返し叫ぶと、
自分、自分、自分はYO!マダマダダマダマ駆け出し中!
だから~だから~ANTARAを~、ぶっころブッコロぶっ殺BUBUBU、ぶっころブッコロぶっ殺SUー!チェケラー!

――っと言って、不意打ちを仕掛けてくるのであった。
いちいちラップ調にしないと喋れんのか、己は!?


「ヒャッハーーッ!マジでチェケラだぜこの宝具~!」

予想外に不意打ちが成功してしまったため、大喜びのラッパー。
自信たっぷりに前髪を掻き揚げ、適当な石に片足を乗せると、
自分の口でざぶーん!ざぶーん!と言いつつ、俺って…チェケラ…。っと、
まるで波止場に居るかの様な雰囲気を醸し出してカッコを付けるのであった。
でも実際には神社に居ます。


ザシュッ!「なっ!?」

「何ナニ、なんでORESAMAがぁ~、キラキラ、デスノート?」

「実力です。」

「キュッキュキュキュッキュ、キュキュキュキュキュッ、
キュッキュキュキュキュッキュ!違います。」


「違くないだろ!」

「傷付くわぁ~・・・。」

しかし、そんな程度の攻撃ではシャナさんにダメージを与えられる訳もなく、
ラッパーは、逆に不意打ちを喰らって死にそうになるのであった。
こんな時でも某CM風なラップ口調で喋っているのは尊敬に値します。


「そんソン、そんそSONSONSON!
存在のっ力、オクレ!Mr.オクレ、何処!?」


しかし、だからと言って強くなれるわけでもなく、
雑魚は雑魚のまま、ラップは一皿一回の使い捨てであり、
散々に切り刻まれたラッパーは、何とかしてシャナさんから逃れようとするのであった。
そして、そんなラッパーの目の前に立つ少女が一人。


「シャナ・・これは・・!?」
「すぐに終わるから黙ってて。」

ちょうどそんな時にやって来た悠二。
途中の駄菓子屋さんでうまい棒を値切っていたため駆けつけるのが遅くなりました。
そんな事情を知ってか知らずか、シャナさんは声のトーンを落とすと、
もし近衛史菜がヘカテーだったら、このままあのラッパーなんかに黙って喰われるわけが無い。
だから試すの。もし正体を現したらその場で斬るし、そうでなかったら人間だったってことよ。

――と、全てはこの瞬間のために仕組んだことだったことを話し、ちょっと冷たい視線を悠二に送るのであった。


「もし喰われたらって・・・
それじゃ存在が消えちゃうってことじゃないか!
Mr.オクレとかエスパー伊藤は存在が消えても別になんとも無いけど、
あの子は・・近衛さんはまだ生きてるじゃないか!」


そんなシャナさんの態度に怒り出す悠二。
さり気に失礼なことを言っていますが、まぁ確かになんとも無いですね。
海砂利水魚とかの存在も消えましたが、僕の生活には特にこれといって何の変化もありませんでした。


「へ、へへ・・。」

しかしその間にもラッパーは近衛さんに這い寄り、近づくと、
その存在の力を奪い取ろうとして、近衛さんの腕を握り締めるのであった。
そんな様子を見て悠二が堪らず駆け寄ろうとすると、
それに先んじてシャナさんの手から贄殿遮那が投げ放たれ、


「チェ、チェケラァァァァァアアァァァァァッ!!?」

矢のように悠二の横をすり抜けた贄殿遮那は、
そのままラッパーの腹部を貫通。その存在を消し去るのであった。チェケラ!


「危ない!」ドサッ!

「――ッ!?・・シャナ!」

「・・・間違いなく、人間ね。」

そしてそんなラッパーの爆発から近衛さんを庇ったように見せかけて、
その実、さり気なく押し倒していた
悠二に全国の視聴者が怒りを覚えていると、
そんな近衛さんが負った傷から流す血液を見て、シャナさんは彼女が人間であると断定するのであった。
もし皆さんもフレイムヘイズに徒かどうかを疑われることがあったら、迷わず傷を作って血を流してみて下さい。



第三話 完。