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「成都に流れて夕浪小浪。
袁家を離れ、名君に仕えし常山が趙子龍。
義理を立てれば道理が引っ込む。
たとえ天下の笑い者となろうとも、
この背に光る猛虎の瞳は全てを射殺し突き進む。
これぞ名高き天下の・・」

「にゃーにゃー(虎)。」
「・・・天下の」

「にゃーにゃー。」
「・・・・・。」

そんな訳で、猫のように気紛れな管理人が贈る「一騎当千パンチラレビュー」第十弾のお時間です。
僕には上の趙雲さんがすごくセクシーに見えるんですが皆さんはどうですか!?…それは兎も角、
今回を除けば一騎当千DDも残す所あと二回。そろそろ次のアニメが気になるところですね。
僕としてはどうしたら訪問者数と拍手の数が増えるのかの方が気になるのですが(露骨)、
こんなサイトでも少なからず訪問して下さる方々と拍手を押して下さる方々がいて下さるので、
僕も最低限は頑張っていけそうです。実感は掴みにくいかもしれませんが、
今見て下さってるアナタ様のお陰でやっていけているのです。
ありがとうございます。ありがとうございます!
なので有り余る感謝の気持ちをせめて少しでもお返ししよう思い、
今回は長々とお礼の文章を書き綴ってみたのですが、
どうも感謝の気持ちが止まらなかったらしくそれだけで一回分の長さになってしまったため、
残念ながら急遽全てを削除するに至りました。断腸の想いでした。
でも多分「お礼はいいから早くパンツ見せろ!」とか言われそうな気がするので、後悔はしていません。
そんな訳で、いい加減怒られる前に本編に入ろうと思います。




前回の後半で孫策さんを一方的に葬った曹操さん。
そのまま一気に他校を制圧するかとも思われましたが、暴走する魔王の血が、
許昌の幹部であり親友でもある夏候惇さんまでをも手に掛けてしまったため、
あんまり意味は無さそうですが、見た目的には動けないように鎖でその身を拘束させ、
曹操さんはエスタークのように深い眠りに就くのであった。
そんな曹操さんを体育座りで見つめるのは、何故かバレー選手の格好をしている許褚さんです。
多分部活を途中で抜け出してやって来たんだと思うので、
何でそんな格好で?とかいう事についてはあまり深く突っ込まないであげて下さい。


「・・・お前は・・誰だ?」

「私の名前は許褚仲康です。」

深い眠りから目を覚ました曹操さんは、初めて見る許褚さんに若干の警戒を表し、
俺の中には魔王が潜んでいる。それはいつ覚醒するか分からない。お前は俺が怖くないのか!?
俺は今にも鎖を引き千切ってお前を殺すかもしれないし、
視聴率的にはレイプの方向に走るかもしれない。
――と脅しを込めて言い放ちますが、許褚さんは全く気にせず、
私は司馬懿様の命によりやって参りました。これから当主様のお世話をさせて頂きます。
と、淡々と言葉を続けるのでした。普通はいきなりそんな事を言われても混乱するものですが、
そこは流石の曹操さん。そうか…。と全く意に介することなく返答すると、
残り二回の視聴率を占うとある重大なことを許褚さんに質問するのであった。


「・・・それは夜伽的な意味でか!?」

ぶっちゃけた曹操さん。固唾を呑んで見守る視聴者の気持ちを代弁します。
しかし、その言葉を聞くと許褚さんは音も無く立ち上がり、
縛られて動けない曹操さんの前に仁王立ちして見下ろしてくるのであった。


(あれ?これ俺殺されるっぽくね?
・・・いや、でも待てよ!?この動けない状況で、
逆に女に襲われて奪われるってのも、
それはそれでGJなシチュかもしれん。)


そんな許褚さんの様子に期待と不安が入り乱れる曹操さんでしたが、



「曹操様・・貴方は貴方です。
何も悩むことはありません。ニートでも魔法使いでも、
いずれは一人前になり、巣立ってゆけるのです。
ですから安心してお眠り下さい。
今はただ安らかなる眠りを・・・。」


――と、光る両手を頬に当てた許褚さんが囁くと、
曹操さんはその目に涙を浮かべ、まるで子供のように眠りに落ちるのであった…。


「邪魔だった夏候惇も消え、曹操覚醒の機は熟した。」

「フフフ・・・フッハハハハ!」

「この司馬懿が・・・
今一度現世に戦乱の世を甦らしてやろう!」


その裏で自らの計画を着実に進めつつある司馬懿さん。
少しずつではありますが、確実のその触手は許昌を侵食しつつあるのでした。


「オウ!オメェ南陽の闘士だな!?」
「オラオラァ!どうなんだコラァ!?」

その計画の一環として行われだした大闘士狩りが、思い出に浸っていた周瑜さんにも及びます。


今後の誘拐事件発生率を高めてしまいそうな
周瑜さんが見ていた過去の思い出の一例。


いきるゴリラとパイナップルを瞬殺した周瑜さんでしたが、その怒りは収まらず、
この事態を、そして孫策さんが殺られる元凶を生んだ諸葛亮さんを問いただすため、
一人成都学園へと向かって歩き出すのであった。
――そして同じ頃、南陽の重鎮である楽就さんにも魔の手が迫り、楽就さんは善戦するのですが、
こっちの方は奮闘空しく、数の暴力の前にボロクソにされてしまうのでした。


「ふんっ!」

「この程度か?ハハハハハ!
貴様等は我(オレ)をナメているのか?
この我を倒したければ百万の軍勢を連れて来い!
そうでなければ貴様等では役不足だっ!!」


「お、おいどうする!あいつ空気読んでねーぞ!」
「あ、あぁ・・楽就のくせに活躍するなんておかしいよな!?」

と思ったらいつもとは様子が違う楽就さん。全視聴者の期待を裏切ってホントに善戦し、
あまつさえ相手を見下すようなセリフまで吐いてしまいます。
こーいう空気の読めない人が居ると、班とかを一緒に組んだ時には大変苦労することになってしまいます。


「フフ、少し力を出し過ぎてしまったか・・・。」

でも滅多に無い活躍の場に興奮気味の楽就さんは気が付きません。
最後の見せ場で格好良くキめようと考え、逃げ出す雑魚闘士の背にトドメを刺そうと追いかけますが、


「な、なんだお前は!綾波のレイヤーか!?」

「私は呂蒙だ!いい加減覚えろっ!!」
「はぶぅ!俺初めて言ったのに!」

ラストの良い所は呂蒙さんに持って行かれ、オマケに、


「楽就!お前は弱いんだから大人しくしてろ!」

「・・・・・すまん。」
「まったくだ!」
「・・・・・すまん。」

お説教までされてしまうのでした。DD初の見せ場台無し。


「さっき成都からの連絡があった。」

その後、近くの店へと連れて行かれた楽就さん。
お説教の続きをされるのかと思って不細工な顔をしていましたが、
実際には違ったため、カッコイイ顔に切り替えて
呂蒙さんが使者から聞いたという諸葛亮さんの話を聞くのであった。


「各校の選抜闘士による完全決着?」

「はい。」

諸葛亮さんの策とは、圧倒的な戦力を誇る許昌に対し、質での戦いを挑むというものでした。


「各校の選抜闘士同士が戦い、
最終的に勝ち残った勢力が天下を掴む。
言ってみれば、幽々白書の最後みたいなものです。」

「ゆ、ゆうゆう・・・なんだって!?」

「幽々白書です。」
「あ、あぁ・・な、なるほど・・・??」

この事を聞かされた関羽さんは早速劉備さんの下へ馳せ参じようとしますが、
目の前に立っている趙雲さんがそれを押し留めるのでした。
趙雲さんの思わぬ行動に一時は緊迫した空気が流れますが、
玄徳様は今、優しかっただけの御方から一人の闘士として目覚めようとしています。
そのキッカケにははじめの一歩を読んだということもありますが…基本的には、
玄徳様の心の拠り所であった関羽さんが目の前から居なくなった事です。ですから……。
――という趙雲さんの言葉を聞くと、関羽さんは一度だけ成都で劉備さんの姿を影からそっと覗き見、
その変わりつつある姿を確認すると、暫くの間成都学園を離れる決意をするのであった。




その頃、嫁補正などが無いため確実に死んだと思われていた孫策さんでしたが、


「曹操に打ち勝つ力を得るのじゃ!」

見知らぬジジイの手により九死に一生を得ていたのであった。


(・・・ゴクリ。)

ツツー・・ッ!「これが乙女の柔肌か・・。」

「ゆくぞぉ~!」

いい歳こいてイタズラする気満々のジジイ。久しく忘れていた若き日の感覚を取り戻します。


「あぁぁぁぁぁ・・・・・!!」

そんなジジイが孫策さんに触れた真の目的は、
孫策さんに自らの龍の力を制御するために必要な水龍の気を取り込ませるためでした。
龍に飲み込まれている孫策さんを態々起こしたのは、
そのためにはこの状態の孫策さんを倒さないといけないっぽいからです。
これがエロゲなら取り込む方法はセクロスなのになぁ!なんて思う視聴者達でしたが、
残念なことにこの作品は民放のアニメだったため、そういうのは同人作家様任せなってしまいました。


ババッ!

ババッ!

「ハァァァァッ!!」

「ゆくぞぉ!!」

――そして始まるバトル。
ジジイが操気弾(のようなもの)をその手に作ると、
ミミズみたいになったスライム的な水が孫策さんの洋服を溶かそうと一斉に襲い掛かるのであった。


「うぉぉぉぉぉ!!」

ドバァンッ!!

バッ!

ババッ!

シュバァッ!!
「儂の真骨頂はまだまだこれからよ!」

力で攻める孫策さんと、それを技術で巧みにいなすジジイ。
一進一退の攻防が続く中、本気になったジジイの不敵な笑みだけが暗い洞窟内に照り映えるのであった。
そして炸裂するジジイの奥義。


「足」

「元」

「がっ!」

「お」

「留守」

「です」

「よっ!」

ドガァァァンッ!!!

「うっ・・あぁ・・・。」

「は・・がぁぁ・・ああっ!」

相手が転ぶという結果が先にあり、ジジイの攻撃はそれに合わせて変えられてしまう。
そんな因果を捻じ曲げた必殺奥義の前に痛恨のダウンを喫する孫策さん。
龍の力が発現しているものの、呪いとも言える攻撃によるダメージがその身を激しく攻め立てます。






ズダァァァンッ!!!
「がっ・・あっ・・あぁぁぁっ!!!」

しかしジジイはその手を休めません。むしろこれを好機とばかりに更なる追い討ちをかけ、
孫策さんを壁に磔にすることに成功するのであった。
第三者がコレを見るとどう水龍を取り込ませようとしているのかがサッパリなのですが、
兎に角ジジイが優勢な立場に立つのであった。


「あぁぁぁぁああぁぁぁぁあああっ!!!」

しかし、それでも一向に力の衰えない孫策さん。
むしろ拘束を解こうとより一層の力を発揮してきます。


キュィィィィンッ!

しかしジジイも退きません。


「師より受け継いだ我が究極奥義!
その身でとくと味わうがいい!!」


その闘気の形を龍に変えて襲いかかってくる孫策さんに対し、
自然の力を借りて練り上げた巨大な気弾を放つことで背後の山もろともにその闘気を撃ち抜き、
見事孫策さんを倒すことに成功するのであった。



「・・・・・。」

「・・ふぅ・・ふぅ・・若い頃は魔人などともて囃された、
このウーブをここまで追い詰めるとは・・・
龍とはかくも恐ろしいものよなぁ・・・。」


ドラゴンボールヲタだったジジイ…。





「陸遜。于吉。年寄りの役目は終わった。
あとはお主等にしか出来ぬことじゃ。」


闘いの後、孫策さんを寝かせて外で休憩していたジジイは、
孫策は目覚めた。じゃが、これはまだ身体だけの話じゃ。…別に発育的な意味ではないぞ?
あやつの意識は曹操に敗れて以来、深い闇の中に沈んでしまっておるのじゃ。
このままいくとグレグレで不良街道突っ走った挙句に少年院…若しくはひきこもりじゃな……。
じゃがそれを防ぐためにも、そして曹操を倒すためにも、奴には目覚めて貰わねばならん!
そしてあやつが水龍の力を得られるのは、
先程儂の打ち込んだ頸によりあやつの身体中を水龍の気が駆け巡っている今しかないのじゃ。
…于吉よ、それが出来るのはお主しかおらん。分かるな?
――っと、自分の愛弟子達に告げるのでした。
ちなみに三国志演義では、陸遜は呉の後半を支える支柱となる名将であり、
于吉は道士であり孫策に殺されたものの、化けて出て逆に孫策を呪い殺した人物です。


「・・・・・。」

――その日の夕刻。諸葛亮さんの真意を確かめるため、
道の途中途中で亡き孫策さんの事を思い出して泣きじゃくったりしたため時間は掛かりましたが
憔悴しつつも何とか一人で成都学園まで辿り着いた周瑜さん。
そんな周瑜さんが成都学園入り口の階段を昇ろうとしていると、
その頭上からとある人物の声が掛かるのであった。


「南陽の周瑜公瑾だな。成都に一体なんの用だ!?」

その声の主は成都を去ったはずの関羽さんでした。
去ったはずなのになんでこんな所をうろついてんのかは僕にも分かりませんが、
折角玄徳がやる気を出しているのにあんなネガティブなオーラを伝染させられては堪らない!
とばかりに、周瑜さんの行く手に立ち塞がるのであった。


「諸葛孔明はどこです!?聞きたい事がある!」

「・・・穏やかではないな。
孔明は今の成都に必要な人物だ。
残念だが今のお前に会わせるわけにはいかん。」

「――なっ!?」

とはいえ、やっとの事でここまで来た周瑜さん。
ふざけるな!こちとらホントは自室に籠もって伯符のアルバムとか見ながら、
一人シクシクと泣きじゃくりたいのに頑張って此処まで来たんだぞ!大人しく諸葛亮をだしぇ~!

っと関羽さんに食って掛かります。
そんな周瑜さんの様子を見た関羽さんでしたが、道は空けず、
その代わり、そっと周瑜さんを宥めるかのように語りだすのであった。


「私は先日許昌の軍門に降り、その折りに、
許昌に乗り込んで来た孫策とも闘った。」


ジーッと聞く周瑜さんに関羽さんは言葉を続けます。
良い闘いだった。孫策が曹操の横槍で討たれなければ決着は付かなかっただろう…。
私は玄徳の為に、孫策は仲間の為に、共に死力を尽くして闘い合ったのだ。
結果こそ不本意なものだったが、そこには裏表など無かった。


「お前が私に恨みを抱くのは別に構わない。
それが亡き孫策の願いだと―――
お前自身が強く信じて疑わないのならな。」

「伯符の・・願い・・・。」

関羽さんの言葉を聞いて落ち込む周瑜さん。
そうだ…伯符は相手が強いほど喜んで闘っていた…。
たとえ負けても決して恨むような事はしなかっただろう。
それなのに僕は憎しみのオーラ力に身を任せて、
何時の間にかそれが伯符の気持ちの代弁だと勝手に思い込んで…
憎しみのオーラ力で戦っちゃダメだってショウ・ザマさんもあれほど言っていたのに!

――そんな周瑜さんの様子と心情を見た関羽さんは、
解りきったことを敢えて周瑜さんに問い掛けるのでした。


「お前は・・孫策を好きなのだな?」

「――なっ!えっ、と・・突然何を!?」

「隠さなくてもいい。私も玄徳が好きだ。」

いきなりの質問に狼狽する周瑜さん。しかし、
たとえ遠き過去に決められた運命だったとしても…玄徳とともに生きることを、
同じ時代に生まれ、出会えた事を……私はそれらを心から喜び、そして誇りに思いたい。
――という関羽さんの胸の内を聞かされると、周瑜さんは孫策さんの事をもう一度思い出し、
伯符の遺志を継ぐことが今の僕がやらねばならない、いや、僕にしか出来ないことなんだ!
――っと、新たな決意を固めるのであった。そして新たな思いを胸に秘めた周瑜さんは、
その事を気付かせてくれた関羽さんに背中でお礼を言って、
そのまま成都学園を後にするのであった。


「龍玉は、成都学園と南陽学院の共有財産である。
遵って、彼の財産に手を出すものは、
全て両校の敵対勢力である。
我等は龍玉を巡る戦いに決着を付けるため、
代表闘士を選抜し、その者達による最終決戦を臨む。
・・・か。」


「――フッ・・・愚かな。
ならば見せて貰おうじゃないか、諸葛孔明。
貴様が考えた、我等に対する勝算とやらをな・・・。」


――そしてその夜。
許昌に届けられた成都・南陽両校からの宣戦布告の書簡を読み、
大聖堂の中で自信満々で不敵に微笑む司馬懿さん。
司馬懿さんて学校に住んでるんですか?という視聴者の疑問を他所に置き、
物語は最終決戦に向けたカウントダウンを開始するのであった…。



第十話 完




「私はこんなだから分かり辛いと思いますが、
来て下さってどうもありがとうございました。
とても感謝していますよ。」
















どっちにしようか迷ったけど、あまりにアレだから一瞬で闇に葬ったもう一つの可能性でした。


「お前は・・孫策を好きなのだな?」

「――なっ!えっ、と・・突然何を!?」

「隠さなくてもいい。私も玄徳が好きだ。」

「は、はい!僕も5回に3回はオカズにするくらい、
伯符が好きです!大好きです!!
あっ、ちなみに残りの2回の配分は、
1:1で呂蒙さんと、か・・関羽さん・・です!!」


「・・・帰れ。」

「――えっ!?」

「帰れと言ったんだ。」

「すいませんでした!
これからは関羽さんの配分をもっと増やします!」


「・・・冥界に帰してやろうか?」



……ごめんなさい。もうしません。