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「・・・・・。」

「公瑾君。貴方を呼んだのは他でもありません。
実は・・・」


「最近アタシの出番減ったと思わない?」
「――はっ?」
「何で?ねぇ何で!?理由を教えて!」

「え、いや、その・・それは・・・。」


「皆さんこんにちは。
こんな所まで御足労ありがとうございます。
貴方に逢えて―――孔明はとても嬉しいです!」


「・・・ちっ。ロリブルマ――か。」
(おばさん・・その表裏が原因ではないかと。
とは、とても言えないよなぁ・・・。)


そんな訳で、怒れる呉栄さんを他所に、
溢れる感謝を形に変えた『一騎当千パンチラレビュー』第九弾のお時間です。
前回の前振りにおいて「押されても特に頑張る訳ではない。」っと書いたにもかかわらず、
先週はいつもより多くの拍手を押して頂きました。ありがとうございます。
これもひとえに、僕のツンデレぶりに萌えた人が多かったからだと自覚しております。
しかし、それが伝染したのかどうかは分かりませんが、
何故か今回の一騎当千DDもそのツンデレぶりを発揮し、回想シーンを除くとパンチラシーンが4回、
まともなパンチラだと3回しか無い
という有様でした。困ったことになりました。
この作品は、基本的には全てのネタがパンチラシーンに繋がるように作っているのですが、
これでは流石にどうしようもありません。あまりにどうしようもないので、
思わず温泉シーンのあったアイドルマスターのレビューをしそうになりました。
そんな訳なので、今回はかなり適当です。
ハッキリ言って今回のは作るのやめようかと思ったぐらいなので、見なくてもいいと思います。




前回のラストにて、曹操さんの前に敗れ去った孫策さん。
出掛ける前に書置きをしていましたが、後でそれを見つけた周瑜さんの招集により、
連絡のつく南陽四天王達で緊急会議が開かれていたのでした。


「「あっ・・こーきん・・・だめ、ぇ・・・。」
そう言いながらも、熱く潤んだ伯符の目は期待に満ち、
公瑾のカリバーンが自分のアヴァロンに納められるのを、
今か今かと待ち焦がれているようであった。
ちなみに、バーンとは大魔王という意味である。
そしてゆっくりと鞘に収められてゆくカリバーン。
「―――っ、あぁっ!!?」
大量の魔力が溢れ、漏れ出していたアヴァロンだったが、
カリバーンのあまりの破壊力には耐え切れなかった。
鞘はその許容量を超える剣を押し出そうとし、
伯符のアヴァロンからは、
ツーッと一筋の赤い涙が零れるのであった。」


「・・・呂蒙さん、この手紙についてどう思いますか?」
「いや、どう思いますかって・・・
お前の書いた妄想官能小説を朗読されてもな・・・。」

「ですよね。すいません、ちょっと間違えました。」

孫策さんの手紙を読む振りをして、呂蒙さんに自作の官能小説を聞かせた周瑜さん。
ホントは感想が訊きたかったのですがこれでは仕方がありません。
気を取り直して、孫策さんの手紙を読み上げます。


「ラララ〜♪パヤッパヤ♪パヤッパヤ♪
アナタは私のパヤッパヤ♪パパイヤ鈴木もパヤッパヤ♪
「パヤッパヤ♪ってお前それ、
僕とパヤパヤしたいってことなのかい?(セリフ)」
ラララ〜♪パヤッパヤ♪パヤッパヤ♪
一日一善パヤッパヤ〜〜〜!!
!」


「呂蒙さん、この伯符の書いた暗号の意味は一体・・?」
「・・・周瑜、それは明らかに伯符の書いた内容じゃないよな?」
「ですよね。一人称が僕ですもんね。
すいません、ちょっと間違えました。」

「いや、一人称とかそーいうレベルの話じゃないだろ!」

と思ったら、今度は自作の詩を詠み上げた周瑜さん。
ホントは周瑜自作詩歌百選の中から選りすぐった自信の一作だったのですが、
詩には興味が無かったのか呂蒙さんは相手にしてくれなかったため、
今度こそ本当に孫策さんの手紙を読み、今回の件についての話を始めるのでした。


「昨日の許昌の奇襲にショックを受けたらしくて・・
あの伯符が――食事も喉を通らなかったぐらいなんです!」


「馬鹿な!あの孫策がだと!?
何かの間違いだとしか考えられん!」


(・・・あれ?こっちにはやたらに食い付きがいいな。)

自分と孫策さんに対する呂蒙さんの態度の差にショックを受ける周瑜さん。
今すぐにでも許昌に行こうと言う呂蒙さんを他所に、
あれ?僕って呂蒙さんに嫌われてるの?っと、ちょっと不安に駆られるのでした。


ガララッ!

そんな時、親友である周瑜さんの心の中を読んだのか、
一人だけ連絡がつかないことにされていた楽就さんが登場。
自信満々のしたり顔で、場の空気を盛り上げるネタを披露してくれるのでした。


「先程許昌から届けられたこの巻物の中に、
孫策が死んだと書かれていた。
とはいえ、それを俺達が素直に信じる訳にはいかない。
そう、つまり我々南陽は―――」


「――これから孫策を孫策(捜索)する!」

「・・・・・(ニヤリ!)」






――ドサッ!「ぐふっ。」

「・・・・・。」「・・・・・。」

「あの馬鹿!自分一人で突っ走ったのか!?」

「伯符が死んだだなんて―――嘘だっ!!!」

巻物には――孫策は殺害した。この奇襲に我々許昌は全力の報復を持って応える事とした。
この事態を回避する方法は一つ、我々に降伏しろ!――と書かれていたのでした。
このことに、
今時巻物だなんて…なんてアナクロなヤツラなんだ!携帯の一つも持ってないのか!?
と、二人は驚愕の声を上げ、


「オイッ、周瑜。今のはひぐらしのパクリか?」

と、いつの間にか復活して突っ込んできた楽就さんを完全シカッティングするのであった…。


(――伯符っ!)

(―――伯符っ!!)

(――――伯符っ!!!)

「僕が許昌に行って直接確かめてきます!」

しかし呂蒙さんとは違い、頭に血が上って本当に楽就さんに気付かなかった様子の周瑜さん。
そんな周瑜さんに、
待て、周瑜!お前一人で許昌に行くのは危険だ!俺も一緒に行ってやる!
何を言ってる楽就!お前が一緒に行ったって結局はやられるだろうが!少しは考えろ!!
――と、二人が忠告し楽就さんがヘコむものの、
孫策さんの死を信じられない周瑜さんはそのまま外へと駆け出して行ってしまうのでした。


「まぁ周瑜君が慌てるのも分かるけどさ、
取り敢えずは落ち着いてみたらいいんじゃないの?」


「そうだな。確かに左慈の言う通り、
まだ孫策が死んだと決まった訳ではない。
慌てるのは孫策を孫策してからでいいだろう。」


「あ、楽ちゃんそれダメ。全然つまんない。」

「左慈うるさい。帰れ。」

「何その目、ロボット?あ〜・・
全然面白くないんだけど、それってウケ狙ってんの?」


「うるさい。左慈は帰れ。死ね。」

しかし、暴走して校庭まで出た周瑜さんの行く手を一人の人物が遮るのでした。
その人物こそ長らく音信不通だった南陽四天王最後の一人、左慈元放(サジゲンポウ)さんでした。
ようやく揃い踏みした四天王達は、
孫策さんの生死が不明な現在での降伏勧告に対し一体どうするかを話し合うのでした。
そんな時、この場所に意外な人物が訪れます。


「私の名前は馬謖幼常。
成都学園から使者としてやってまいりました。」


「成都からだと?・・・一体何用だ!?」

やって来たのは、以前郭嘉さんを暗殺して一騎当千DDのギリギリ度を下げた馬謖さんでした。
あれ以来、本当にギリギリシーンがありませんね。
予想外の人物の登場に、そしてまだ孫策さんが返り討ちにあってから半日も経っていないのに、
わざわざ成都学園からやって来た手際の良さに、その腹の内を探ろうとする四天王でしたが、
馬謖さんは、


「先日、我が方の関羽も姦計により、
許昌に囚われの身となってしまいました。」


「許昌は我等共通の敵です。」

――と告げ、動揺する四天王に成都と南陽の会談を設けることを提案してくるのでした。
しかし、そんな馬謖さんに四天王きっての色男が絡みます。


クイッ!「・・・ふむ。」「――くっ!?」

「アンタ、近くで見るとなかなか可愛いな。
どう?今からでもちょっと愉しまない?
なんなら今ココで――でも良いけど・・・。」
「なんだと!左慈、それは本気か!?
ちょっと待ってろ。すぐにビデオを持ってくる!」


バシッ!「ぐっ、貴様等ぁぁぁっ!!」

「お〜怖っ!
やっぱ実際に人を殺してる人は迫力が違うね〜。
そのまま怒りに任せて俺も殺すかい?偽甘寧君。」


「なっ、何故それを!?」

ま、まさか私がパンチラをするなんて!っと、思わぬ展開に逆に動揺する馬謖さん。
そう、左慈さんが絡んだ理由は唯一つ。そうすることでパンチラカットが入るからでした。
それ以上でもそれ以下でもありません。ちなみに、
これで今回の新規のパンチラは出きってしまいました。
製作側のやる気の無さが伝わってきます。



「正直、お前が戻ってきてくれて嬉しい。」

「ふ〜ん・・なるほど・・・。」
「・・・?」


「つまり蒙ちゃんは俺が居なくて寂しかったんだ。」
「―――なっ、何を馬鹿な事をっ!!?」
「やっぱさ、夜は俺を想って、
身体が疼いちゃったりとかしたわけ?」


「ふ、ふざけた事を言うな!
わ、私は別にお前の事など・・な、何とも思っていない!」

「ふ〜ん?・・でも、俺は蒙ちゃんのこと好きだよ。」
「なっ・・・だ、だから・・私、は・・・。」

諸葛亮さんと話し合うため、南陽を代表して成都学園へと向かう二人。
行け、左慈!頑張れ、左慈!そこで呂蒙さんを押し倒すんだ!!
かつてのたまごっち並の需要>供給っぷりに半ば半狂乱でテレビに向かって叫ぶ視聴者達でしたが、
悲しいほどに何事も起こらず、二人はそのまま成都学園へと到着するのであった…



そして始まる南陽と成都の会談。
その中で、諸葛亮さんは様々な新事実を二人に明かします。


「一つ、郭嘉さんを殺したのは私の策でした。
一つ、呂蒙さんに龍玉の事を伝えたのは私の策でした。
一つ、呉栄さんの出番が減ったのは私の策でした。
一つ、楽就さんが永遠のヤラレキャラなのは私の策でした。
一つ、周瑜さんが鼻血を出すキャラなのは予想外でした。
一つ、メガネっ娘を成都だけにしたのは私の策でした。
一つ、弾けるレモンの香りって意味が分かりません。
一つ、私以外のロリキャラを抹殺したのは私の策でした。
一つ、楽就さんが永遠のヤラレキャラなのは私の策でした。
一つ、先日のなのはさんは頭の厚みが薄かったですね。」


(おいおい、この嬢ちゃん・・)
(・・なんでもありだな。)
(ってか、途中からちょっとおかしくないか?)

呆気に取られる二人。
諸葛亮さんが報告するあまりの横暴ぶりに開いた口が塞がらないのであった。
しかし、諸葛亮さんが伝えた中で最も重要だったのは、
三国時代…全ての戦いを終わらせ、逃げるしかなかった民を救うために龍玉が生み出されたこと。
龍玉はそのために龍を制御する力を持っていること。そして、それは故意に作られたのではなく、
そんな民達の願いが生み出した物であった。――という事でした。
諸葛亮さんのことは信じきれないものの、夜まで続いた報告にウンザリしていた二人は同盟を締結。
お土産を貰って南陽へと帰還するのであった。


「・・・・・。」


「玄徳・・・。」

――同じ夜の別の空の下。
そこには、劉備さんのことを想って寂しげに許昌学院の屋上から空を見上げる、
捕らわれの英雄関羽さんの姿がありました。


「勝手で悪ぃんだが、アンタには出てってもらいたい。」
「・・・なんだと?」


そんな関羽さんの元にやって来て予想外のセリフを吐く夏候惇さん。
そっちから捕らえといて突然出て行けとは…また随分と勝手な話だな。
――っと、これには流石の関羽さんも考えが読めずに混乱しますが、
夏候惇さんは出て行って欲しいと言うのみでした。




「関羽だ。奴がいる限り曹操様の覚醒は早まってしまう。
そして魔王が目覚めれば、後に待つのは自滅のみ。」


「嫌だって言うなら、殺してでも此処から消えてもらう!」

そんな夏候惇さんの胸の内にあるのは親友を心配する気持ちのみでした。
最初こそ不審な顔をしていた関羽さんでしたが、
そんな夏候惇さんの胸の内を察すると自らの力で手錠を破壊。
手錠してるから勝てると思って大見得切ったけど…物分りの良い奴で良かった。
――っと、安心する夏候惇さんを残し、そのまま許昌学院を後にするのであった…。


「夏候惇・・・お前は一体何をしている?」
「孟徳か!?はっ、安心しろ。
お前のことは俺がきっちり守ってやるさ!」


関羽さんを見送った後の校庭にて、突如響き渡る曹操さんの声。
普通なら勝手な行動を咎められると慌てるところですが、
曹操さんを唯一無二の親友だと思っている夏候惇さんは逆に開き直ります。
しかし、クズが…思い上がるのもほどほどにしろ!
――っと、そんな夏候惇さんにぶつけられる冷たい言葉。
その言葉に曹操さんの異変を感じ取った夏候惇さんが後ろを振り返ると、



「ごはぁ〜〜〜・・・!!!」

「――も、孟徳のハイパー化!?」

そこに居たのは魔界村とかに出てきそうな御方でした。


「ぐっ・・おぁぁっ!!」

お、お前一体…どうしたんだよ!孟徳!!
――っと、必死で呼びかける夏候惇さんでしたが、
魔王と化した曹操さんはやっぱりどう見ても魔界村。
夏候惇さんの言う事になど耳も貸さず、


「貴様如きが我を守ろうとは・・・
真の力を解らぬ輩は必要ない!!」


「―――死ね。」

とだけ告げ、その手に持った剣を無常に振り下ろすのであった……。



第九話 完




「な、なんでウチらには出番がないんや!?」
「そうですよぉ〜!孔ちゃんばっかりズルイですよぉ〜!」
「い、いや、私にそんなこと言われても・・・。」
「じゃあ俺と良い事でもする?そしたら出番増えると思うよ?」
「え、Hなのはイケナイと思いますぅ〜!」
「しゃ、しゃあない!今回だけは勘弁したるわ!」

「は、はぁ・・・?」

「上の皆のことは兎も角、
アナタはまた必ず此処に足を運ぶことでしょう。
テヘッ☆それも孔明の策なのです!」